天空散歩・・・此処は、早乙女彩の気紛れブログです。 日々の出来事や、同人活動の情報、腐女子語りなどを綴っていきたいと思います。
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早乙女彩

Author:早乙女彩
生息地:関東圏内
誕生日:9月29日
星座:天秤座(優柔不断)
血液型:B型(自己中)
職業:学生

謎過ぎる不思議生命体。
最近はデジモン無印を溺愛中。
何故かいつもマイナーCPにハマる。
獄ヒバ激ラブ。主張中。

御用の方は、メルフォよりどうぞv
構ってやると喜びます。


早乙女彩が管理・運営をしている、
女性向け同人サイト。
主に一次・二次創作の小説を取り扱っております。
同性愛表現を含みますゆえ、
同人活動及び同性愛表現にご理解のない方は
ご遠慮下さい。
興味のある方はバナーよりどうぞ。

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 The ideal method of the meal.
2008/07/22//Tue///19:42


突発企画、感謝祭!

・・・突然何なんですか、早乙女さん って言いますと、

日頃お世話になっている身内様に感謝の意を込めて、
身内様の好きなCP(あえて自分の趣味には走らない感じで!/←ココ重要)の小説を書きたいなと。
普段書かないCPになると思うので、サイトではなくこちらで。

一人でも多くの方に楽しんで頂けますよう!


本日は蝿山さんに捧げます。
CPは一雨。ゆみちーは書けなかったのです(涙
初めてですます調で書いたので、多少違和感がありますが。。。絵本風にしたかったとか(もごもご

「要らない」とか言われてもめげない、ぞ!(


※BL注意※




==============================================
それはある日の昼休みの事でした。

一護達はいつものように屋上で昼食をとっていました。
その時、ふと啓吾が言いました。

「なぁ、石田ってどこで昼飯食ってんのかな」

石田というのは彼らのクラスメイトで、名前を石田雨竜といいます。
皆同じクラスなので勿論その場の全員が知っています。
しかし、その石田がどこで昼食をとっているのか、それは誰も知らない事でした。
啓吾と目が合った水色が言います。

「何、知るわけないじゃん、僕を見ないでよ。一護達の方が仲良いでしょ」

最近、一護とチャドは何故か雨竜と仲が良いのです。
今まで接点など何もなかったのに、夏休みが明けたら急に仲が良くなりました。
それは雨竜が滅却師で、以前彼らは尸魂界で共に戦ってきたのです。
しかしそれは啓吾と水色は知らない事でした。何故なら世界が違いすぎるからです。

水色の言葉に、啓吾は視線を移しました。

「なぁ一護」
「あ。俺だって知らねーよ。毎日屋上で食ってんだから」

一護が言うと、チャドもこくりと頷きました。
啓吾は仕方なく諦めて、手に持っていたパンの袋を開けました。

「どこで食ってんのかなー気になるなー」

啓吾は一度気になるとしつこい性格でしたから、パンを頬張りながらも気にしている様子です。
一護は、そんな啓吾を「うっせーな」と言いながら止めました。

「わーったよ、聞いといてやるよ」
「お、一護気が利くじゃん。それでこそ友達だぜ」

一護の申し出に、啓吾は上機嫌な様子でこう言います。
はぁ、と小さな溜息をつくと、一護はケータイを取り出しました。
そして慣れた手つきでメールを作成し始めます。

『お前今 どこに居んの』

返信はすぐにきました。雨竜からの返信です。

『図書室』

素っ気ない文面はいつもの事です。雨竜からのメールはいつもこのような文面でした。
そんな返信を読んだ一護はその内容に疑問を持ちました。
図書室は飲食禁止なので、昼食などとれないはずです。
ケータイを制服のポケットに仕舞うと、一護は立ち上がりました。

「わりぃ、食っててくれ。俺、用が出来た」
「おー、何だか知らないが頑張れよー」
「いってらっしゃい」

啓吾達に見送られ、一護は屋上から図書室へと向かいました。


図書室はひっそりとしていました。
足を踏み入れると、図書室独特の他の教室にはない雰囲気が一護を包みました。

一護は早速雨竜を探し始めました。幸い、すぐに見つかりました。
雨竜は小説のコーナーの近くにある椅子に浅く腰掛けて、真剣に本を読んでいたのです。

「オイ、」
「何だ黒崎」

雨竜は一護が歩み寄ると少し驚いたようでしたが、声をかける頃には落ち着きを取り戻していました。
殆ど視線も上げずに返事をします。

「飯は食ったのか」
「別に要らないからな」
「食ってないのか」

その返答に一護は驚いてしまいました。
一方雨竜は何でもないように「あぁ」と言いながらページをめくります。

「お前、いつも食ってないのかよ。だからそんなに細ぇのか」
「何だと」

しかしその何気ない言葉に、ようやく顔を上げました。
どうやら一護の言葉は雨竜の気分を害したようです。
それもそのはずです。
雨竜は元々筋肉のつきにくい体質なので一護やチャドと比べれば線が細く、何よりそれを本人が気にしていたのです。

「それとこれとは別問題だろう。
大体、自分の栄養管理くらい出来ている。曲がりなりにも医者の子供だからな」

確かに彼の父親は医者でした。
しかし雨竜が自ら父親の事を話す事はあまりありません。父親を好きではないからです。
そんな彼が父親の事を口にするという事は、大分ムキになっている証拠でした。

一護はそんな雨竜をまじまじと見つめていました。
やはり何度見ても雨竜は細いなぁと思いました。
腕も、脚も、勿論全身も細いです。通った鼻筋、切れ長な目など、顔のパーツさえも細く見えます。
一護は雨竜のそんなところも含めて大好きでしたが、それを言うとまた怒らせてしまうので言わない事にしました。

「お前な、三食きちんと食う事が重要なんだろーが。そんなんじゃいつか体壊すぞ」

その一護の呆れたような口調は、益々雨竜の気分を害したようです。

「だから自己管理くらい出来ている。壊すわけないだろう」
「昼飯なんて、朝、少し早く起きれば作れるだろ」
「そんな暇があったら心身の鍛錬に当てている」

雨竜は「俺はお前達死神とは違うからな」と、少し誇らしげに言いました。
彼は自分が滅却師である事を大層誇りに思っているのです。
ですから、一護はそんな彼のプライドを傷つけたりしないよう、細心の注意を払う必要がありました。
幾ら「じゃあお前コンを直したり、裁縫したりする時間は何なんだ」と思っても言う事は出来ませんでした。
コンを直してもらえなくなったら大変だからです。

「ま、俺も自分で作ってるわけじゃないからな・・・」

一護は口の中で呟くと少し考えました。
ふと、手に持っていた弁当箱を見て、再び雨竜の顔に視線を戻します。

「やる」
「は」

突然眼前に弁当箱を突き出された雨竜は呆然としてしまいました。
一護はまだ殆ど手をつけていないその弁当を雨竜にあげようと考えたのです。

「妹が作ったヤツだけどな、味は保障する。ていうか美味いぞ。ほら、食えよ」
「いや要らない」

今度は雨竜が驚く番でした。
まさか一護がそんな行動に出るなんて彼は全く考えていなかったのです。
今まで雨竜にはこういう風に世話を焼く友達は居なかったので、思いつきもしませんでした。

「だから、お前、三食きちんと食う事が大事なんだぞ。
後、毎日同じ時間に食うとか、皆で楽しく食うとか。食事は栄養摂取だけが目的じゃないんだからな」

驚いている雨竜の事はちっとも気にせず、一護はしつこく続けます。

「家で一人なんだったら、尚更昼休みくらい他の奴らと食おうとか考えろよ。
やっぱり皆で食った方が楽しいし、その方が消化に良いって聞いた事くらいあんだろ」
「オイ、」
「大体ちゃんと肉食ってんのかよ。野菜と魚だけじゃ育たねーぞ。
あ、もしかしてタンパク質じゃなくて炭水化物か。とにかく、バランス良く食わないと」
「だから」

雨竜は何とか一護の言葉を遮ろうとしますが、一護はなかなか黙りません。
段々雨竜の方が勢いを失っていきます。
最初は驚いていた彼も、次々と間髪入れずに言われるので参ってしまいました。

「黒崎、」

「滅却師としてもさ、もうちょっとちゃんと体の事考えろよ。体力とかないと困るだろ」
「・・・、え」

一護にそう言われ、雨竜は一瞬動きを止めました。
思わぬ発言に再び驚いたのと同時に、何だか無性に恥ずかしくなってしまったのです。
たちまち頬に血液が集まってきます。

その様子を見て、ようやく一護は言葉を切りました。

「お前・・・」
「な、んでもないっ」

雨竜は勢いよく立ち上がり、伸ばされた腕を振り払いました。
手にしていた本の代わりに差し出された弁当箱を掴むと、走り去るようにその場を後にしようとしました。
それに気付いた一護は反射的に止めようとします。

「待てよ、石田・・・」
「弁当だけはもらっておいてやる」

その時雨竜の顔は自分でも驚くくらい熱くなっていたので、彼自身困りきっていました。
予想外の反応に困ってしまったのは一護も同様でしたが、彼より幾分か落ち着いていたのでその背中にこう言いました。

「妹に、もう一個作れるか聞いておくから」

その声が聞こえるか聞こえないかのタイミングで、雨竜は図書室の扉を閉めました。


図書室からしばらく行った所、人通りの少ない廊下で雨竜は座り込みました。

(びっくりした・・・)

手を当てると相変わらず頬は熱いままです。

(だって、アイツがあんな事言うから)

雨竜は図書室で見た一護の顔を思い返しました。

一護は雨竜にとって様々な面で今まで近くに居なかったタイプの人物でした。
今日の発言だってそうです。
そんな一般知識は言われなくても分かっている事でしたが、それを面と向かって言われた経験はありません。
だから、その初めての経験に戸惑ってしまったのです。
そんな事を彼に言ったのは、かつて彼の面倒を見てくれた祖父くらいです。
しかしその祖父も亡くなってしばらく経ちます。
ですから、本当に久しぶりに言われたのです。

彼の身を案じるような小言は。

雨竜は頭を抱え込んで、しばらく無言の葛藤を続けていました。

(不覚にも・・・)

照れてしまったのでした。


何故一護がこんなにも世話焼きなのか。
その原因は彼の生活環境にありました。

その日、一護が帰宅するとすぐさま妹である遊子が玄関先に顔を出しました。

「お帰り、お兄ちゃん。遅かったね」
「おう」

遊子は時計を確認して、「あ」と声を上げました。

「お兄ちゃーん、まさかコンビニでお夕飯食べて来たとか言わないよね。
コンビニのお弁当は体に悪い物がたーっくさん入ってるんだからね。栄養偏っちゃうんだからね。
お家でご飯食べなきゃ駄目なんだよー」

遊子は人差し指を立てて言います。
それを聞いた一護は苦笑しながら彼女の頭を撫でました。

「食ってねーから安心しろよ」
「本当」
「本当だって」

遊子はまだ信じていないようでしたが、「そんな事したらヒゲがウゼーだろ」と言うと、ようやく信じました。

「お兄ちゃん、すぐご飯にするからね」

パタパタと音を立てて台所へと戻る遊子を、一護は「あ、そうだ」と呼び止めました。

「なあ、明日からもう一個弁当作れるか」


一護は、いつだって彼の身を案じてくれる家族が居るのです。

勿論遊子だって、その辺の男子高校生に同じ事を言うわけではありません。
彼女が口煩く言うのは一護が大切だからです。

同じように、一護も雨竜を大切に思っているのです。

しかし雨竜がそれを知るのは、もうしばらく先のお話です。
==============================================
雨竜にきゅんってさせたかったとか・・・(もごもご
すみません!黙ります!!

はっちゃんに喜んで頂けますよう!




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